報告

第26回広島がんセミナー・
第9回日本RNAi研究会共催国際シンポジウム報告

 田原 榮一 (公財)広島がんセミナー理事長

 第9回日本RNAi 研究会(会長 広島大学大学院医歯薬保健学研究科・細胞分子生物学研究室・教授 田原栄俊)が、本財団及び日本細胞外小胞学会(JSEV:Japanese Society of Extracellular Vesicles、会長 国立がん研究センター研究所 分子細胞治療研究分野・分野長 落谷孝広)との共催で開催された。本年度は、「アジアパシフィック Exosome 研究の最前線」というテーマで、Keynote speechとして、Akihito Nakano 教授(Tokyo University)が「超解像ライブイメージングで見る膜交通 〜エクソソーム研究の期待〜」について、 Yoshinobu Baba氏(Nagoya University)が「ナノワイヤデバイスによる体液中細胞外小胞・miRNA解析」について、それぞれ講演した。シンポジウムでは、Yong Song Gho (Pohang University of Science and Technology, Korea)が 「Extracellular vesicles, exosomes, and mimetic technology: from bench to clinic」、 Hang Hubert Yin (University of Colorado Boulder, USA)が「「Membrane curvature and lipid composition sensors targeting extracellular vesicles.」、Sai-Kiang Lim(National University of Singapore, Singapore)が「Transiting Mesenchymal stem cells from a cell to cell-free therapy」、Andrew Hill(La Trobe University, Australia)が「Exosomal protein and RNA signatures associated with neurodegenerative diseases.」、Akira Yokoi(National Cancer Center Research Institute)が、「細胞外RNAによる卵巣がんの悪性化機構の解明と臨床応用」、Motoyuki Otsuka (University of Tokyo, Graduate School of Medicine)が、「リピートRNAの異常発現をめぐる膵がんの基礎と臨床」、Hidetomo Iwano(Rakuno Gakuen University, School of Veterinary Medicine)が 「ミルク由来エクソソームの可能性”について、それぞれ講演し、活発な討論が行われた。その他、一般演題、ポスターも実施。さらに、本年度は、これまでに最多のブース出展があり、参加人数も380名とこれまでに最大の規模となり、盛会であった。

第6回RNAi 写真【使用】

 

 

第6回(公財)広島がんセミナー先端的がん薬物療法研究会

 田原 榮一 (公財)広島がんセミナー理事長

テーマは、昨年度同じく「がん免疫療法」であり、「がん免疫療法の基本」、「がん免疫療法の新たな展開」(肺がん、メラノーマ・メルケル細胞癌、胃がん、腎がん、頭頸部がん)、「がん免疫療法の臨床上に対するパネルディスカッション」等について、それぞれ6名の講演者が報告し質疑応答が行われた。 また、ランチョンセミナーでは、藤原康弘氏(国立がん研究センター)が、「日本の薬価制度:費用対効果評価の試行的導入」について講演があり、我が国の薬価制度について解りやすく説明した。加えて、イブニングセミナーでは、各務 博氏(埼玉医科大学国際医療センター)が「メカニズムから考えるPD-1阻害薬のバイオマーカー」について講演した。 尚、参加者は、関東から九州までの医療機関から266名(医師64名、看護師18名、薬剤師145名、その他39名)と過去最多の参加があり、研究会終了後のアンケート調査では、多くの参加者から「がん免疫療法を良く理解できて出来てよかった」、「パネルディスカッションは大変よかった」等の評価が寄せられた。

   6回研究会パネルディスカッションHP用

 

6回研究会 会場 HP用