謹啓
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は、公益財団法人広島がんセミナーの活動に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
このたび、田原栄一前理事長の後任として、理事長に就任いたしました田原栄俊でございます。甚だ微力ではございますが、本財団のさらなる発展と、地域社会におけるがん医療の向上を目指し、全力を尽くす所存でございます。
当財団は、がんに関する学術研究の振興や最新の医療情報の普及、そして県民の皆様のがん予防・啓発活動の推進を目的として活動を続けてまいりました。今日にいたるまで、多くの医療関係者の皆様、地域の皆様、そして力強いご支援を寄せてくださる協賛企業の皆様に支えられてきましたことを、心より深く感謝申し上げます。
被爆地広島は、放射線の人体への影響とがんに向き合い続けてきた地であり、がんの研究と医療の発展は、この地の復興と平和への歩みとともにありました。病に苦しむ人をなくしたいという願いは、平和を希求する心と根を同じくするものです。当財団は、平和を希求する広島の地から、がん研究の成果と希望を国内外へ発信していくことを、あらためて活動の原点に据えたいと考えております。
近年のがん医療は、ゲノム医療や免疫療法の発展、個別化医療の進展、さらには核酸医薬をはじめとする新たな治療手段の登場など、目覚ましいスピードで進化を遂げております。その一方で、超高齢社会の到来にともない、がん医療やケアに対するニーズは多様化・高度化しており、最新の知見をいかに地域へ還元し、すべての人が安心して最善の医療を受けられる環境をつくるかが重要な課題となっています。また、優れた基礎研究の成果を新しい診断法や治療薬として患者様のもとへ届けるためには、次代を担う若手研究者の育成と、研究を実用化へつなぐ仕組みづくりが欠かせません。
このような時代の変化と社会的要請に応えるため、当財団はこれまでの歴史と実績を基盤としながら、まず本年度は、以下の取り組みに注力してまいります。
1.平和を希求する広島から発信するシンポジウムと学術振興
がん医療の最前線で活躍する専門医や研究者を招聘したシンポジウムやセミナー、がん薬物療法に関する研修会を継続的に開催します。国内外の研究者が広島に集い、最先端のがん研究を語り合う場を、平和を希求するこの地ならではの学術交流として育ててまいります。医療従事者一人ひとりが最新の知見と確かな技術を共有し、日々の臨床や研究に活かせるよう、質の高い学びと交流の場を提供してまいります。
2.地域に開かれた市民公開講座とがん啓発活動
がんの早期発見・早期治療に向けた検診の重要性や、進化を続けるがん治療の正しい知識を、市民の皆様に向けて分かりやすくお伝えする公開講座を強化します。あわせて、最先端のがん研究の成果を研究者自身の言葉で市民の皆様にお伝えし、がん研究への理解と共感の輪を広げてまいります。誰もが「がんになっても住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる社会」の実現に寄与してまいります。
3.多職種・地域医療連携と人材育成の推進
医師や薬剤師、看護師をはじめとする医療従事者、さらには地域の医療機関や患者支援団体とのネットワークを深めます。強固な連携体制を構築することで、地域全体でがん患者様とそのご家族を支える包括的な医療・ケアの基盤づくりに貢献します。また、学生や若手の医療従事者・研究者ががん研究と創薬に触れる学びの機会を広げ、次代を担う人材の育成に貢献します。
さらに将来に向けては、財政基盤の充実を図りながら、がん研究に挑む若手研究者への研究助成や奨励賞、実用化を目指す研究への支援、研究成果を創薬へとつなぐ産学連携の場づくりなど、がん研究・教育・社会貢献を支える新たな事業を段階的に実現してまいりたいと考えております。
これらの事業は、皆様からの賛助会費やご寄付、シンポジウムや市民公開講座へのご協賛によって支えられております。当財団は公益財団法人であり、ご寄付には税制上の優遇措置が適用されます。平和を希求する広島から、がんの克服を目指す当財団の活動にご共感いただける企業・団体ならびに個人の皆様の、あたたかいご支援とご参画を心よりお願い申し上げます。
がん医療の未来を切り拓き、皆様に必要とされる財団であり続けるために、役職員一丸となって時代の変化に果敢に挑戦してまいります。
皆様におかれましては、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻、ならびにご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
謹白
令和8年9月
公益財団法人広島がんセミナー
理事長 田原栄俊
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田原栄俊 (2026年現在)
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学歴 |
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| 昭和40年1月6日生 | |
| 1989年 | 東京薬科大学薬学部製薬学科卒業 |
| 1994年3月 | 広島大学大学院医学系研究科博士課程後期分子薬学専攻 博士(薬学)(広島大学) |
職歴 |
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| 1994-2001 | 広島大学 医学部 総合薬学科 文部教官助手 |
| 1998-2000 |
National Institute of Environmental Health Sciences,NIH, North Carolina, U.S.A.,Visiting Fellow |
| 2001-2005 | 広島大学 医学部 総合薬学科 文部教官助教授 |
| 2006-2014 | 広島大学 大学院医歯薬総合研究科 細胞分子生物学研究室 教授 |
| 2016-2018 | 広島大学 薬学部 薬学科 学科長 |
| 2016- | 広島大学 大学院医歯薬保健学研究院 基礎生命科学部門 部門長 |
| 2017- | 広島大学 創薬・バイオマーカー拠点 拠点長 |
| 2018-2021 | 広島大学 大学院医歯薬保健学研究科 副研究科長(研究担当) |
| 2019-2020 | 広島大学 大学院医系科学研究科 副研究科長(研究・基金担当) |
| 2019-2021 | 広島大学 副理事(産学連携) |
| 2021-2024 | 広島大学 副学長(産学連携担当) |
| 2022-2023 | 広島大学 PSI GMP教育研究センター センター長 |
| 2025- | 広島大学 副学長(スタートアップエコシステム担当) |
| 20260 | 公益財団法人広島がんセミナー理事長 |
主公職:受賞 |
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| 2004年3月 | 広島大学医学部 学部内表彰 Teacher of the year 2004 広島大学 |
| 2006年 | 高松宮妃癌研究助成金受賞 |
| 2011年10月 | ひろしまベンチャー育成賞(金賞) |
| 2019年10月 | ひろしまベンチャー大賞 |
| 2022年9月 |
大学発ベンチャー表彰特別賞, 株式会社PURMX Therapeutics,科学技術振興機構(JST)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) |
| 2022年10月 |
EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2022 ジャパン 中国地区大会, 株式会社PURMX Therapeutics, EY Japan |
| 2025年7月 | 日本がん分子標的治療学会 鶴尾隆賞 |
| 2025年7月 | Johnson&Johnson QuickFire Challenges 受賞(日本初) |
| 2026年5月 | 第1回(令和8年度)経営基盤貢献学長表彰 |
所属学会 |
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1.
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日本RNAi研究会 会長(2008-現在) |
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2.
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国際細胞外小胞学会(ISEV), Executive Board of member(2012-2018) |
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3.
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日本がん分子標的治療学会 理事・評議員(2012−現在) |
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4.
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日本癌学会 評議員(2008-現在) |
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5.
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がん研究会 国際がん化学療法シンポジウム Committeeメンバー(2022−現在) |
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6.
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日本抗加齢医学会 評議員(2022-現在) |
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7.
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日本薬学会 代議員(2022-現在) |
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8.
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国際個別化医療学会 評議員(2012-2017)、理事(2023-現在) |
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9.
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広島イノベーションベース 理事(2023-現在) |
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10.
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チャールズ・ハイデルバーガー記念国際がんシンポジウム 委員(2023) |
専門分野 |
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| 細胞分子生物学、核酸医薬、老化、がん、抗がん剤開発 | |
| スタートアップエコシステム支援 | |

