『広島地域のがん医療の取り組み』
平成19年11月10日(土)
財団設立15周年記念:第17回 広島がんセミナー県民公開講座「広島地域のがん医療の取り組み」が三大学コンソーシアム「がんプロフェショナル養成プラン」(鳥取大学・島根大学・広島大学)と共同主催で、平成19年11月10日(土) 広島国際会議場にて開催された。「がんプロフェショナル養成プラン」は、平成19年に施行された「がん対策基本法」に基つく文部科学省の大学改革推進事業の一環であり、国を挙げてのがん対策を人材養成の面から牽引することを目的としたものである。此のたびの県民公開講座は7名の講演者からなり、三大学関係者、広島県がん診療連携拠点病院関係者、がん患者を含めて約250名の参加者があつた。
- 「これからのがん医療と医学教育」
三浦公嗣 文部科学省高等教育局医学教育課長
「がん対策基本法」に基つく「がん対策推進基本法」の要点と文部科学省の取り組みを紹介。 - 「三大学コンソーシアム:がんプロフェショナル養成プラン」
井藤久雄 鳥取大学副学長
本養成プランの概要とそれぞれの大学が取り組むプランを説明。 - 「がん医療:国・地域・個人の役割」
土屋了介 国立がんセンター中央病院院長
医療側の責務と共に国民の責務としての禁煙と検診の重要性を主張、また、がん医療の拠点化と地域格差に対する国の政策への提言。 - 「広島大学病院におけるがん医療」
浅原利正 広島大学長
広島県のがん診療連携拠点病院としての取り組みと大学病院における最新治療の紹介。 - 「県立広島病院におけるがん医療の取り組み」
大浜紘三 広島県立広島病院院長
県立広島病院のがん医療の機能強化(臨床腫瘍科、緩和ケア支援センター、セカンドオピニオン外来、放射線治療装置)を紹介。 - 「広島のがん対策の推進」
廹井正深 広島県福祉保健部部長
現在策定中である「広島県がん対策推進計画」の骨子を述べ、検診、医療体制、緩和ケア、情報・相談、がん登録の5つの柱を説明。 - 「がん六階人生全快」
関原健夫 日本インベスター・ソリューション・テクノロジー代表取締役社長
本人の20年余のがん闘病体験から「がん闘病とは何か」、「医師と患者の良き関係」、「がん患者と仕事の継続」、「日本の医療、日米の違い」を概説。